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大東亜の矛―太平洋封鎖戦― 林譲治

 気がついたら日本がアメリカに戦争で負けていた。倭国の内乱に振り回されているうちに、どうでもよくなっていたが、影響力を考えるとやっぱりどうでも良くはなかった。
 いっそ東條首相を巻き込んで彼の首を飛ばしていた方が歴史を変えたのではないかなぁ?そういえば山本連合艦隊司令長官も戦死していないのでは?
 できれば本土空襲を受ける前に降伏していてほしい……。

 木梨潜水艦長が物語の最初から地味に関わっている重要人物なのもおもしろい。伊号潜水艦で技術的に遥かに上を行く潜水艦を沈めてしまう手腕に惚れ惚れした。

 倭国での話は思わぬ展開を見せ続けた。登場人物全員グルじゃねぇか!なんだ、これ。
 魁姫と導姫の役割が逆転する結末がおもしろかった。南の導姫は何にもしない内にとんでもないライバルに……。

 姫士という役職があるのに、ひとりも囚われの身にならなかったのが、地味に残念だ。憲兵が大活躍の作品なのだから、なおさらチャンスは多かったのに、逆に憲兵が捕まりまくっている始末……くっ!
 パラレルワールドは予想の範囲内だけれど、倭国が支配に苦労しまくっている事実は日本の鏡として興味深い。倭国が日本を鏡にしようとしていたように、日本も倭国を鏡にできるのだ。

関連書評
宇宙戦争1941 横山信義
第二次宇宙戦争 マルス1938 伊吹秀明

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大東亜の矛 太平洋封鎖戦
大東亜の矛 太平洋封鎖戦
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