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そだててあそぼう11〜キュウリの絵本 いなやまみつお・へん

 たかべせいいち・え。

水戸黄門「キュウリはけがれがおおいので、食べて神仏を参拝してはいけない。毒がおおくて能がないので、つくっても食べてもいけない」
 ひどい言われようの歴史をもつキュウリ。ぶっちゃけ栄養はとぼしく水分が96%で、91%のスイカにもまさる作物だが、そんなキュウリにも江戸末期になると光が当たる!

 江戸っ子の初物好きがキュウリの促成栽培を加速させて、ブームをまきおこしたらしい。幕府がマークしていなかった作物なので、早く出荷することが禁止されていなかったとのこと。
 何が幸いするか分からない。
 ある意味で歪んだ趣味ではあるけれど、初物ブームが農業の発展に及ぼした影響は大きいのだろうと感じた。こういう土台があって今の日本の農業があるはず。

 キュウリの表面に吹き出た白い粉ブルームの話題は初物以上の商業主義による歪みを感じさせた。ブルームがあることで鮮度が見極められたのに農薬と勘違いされることなどから忌避されて、むりやり(栽培へのメリットはないのに)カボチャに接ぎ木したブルームレスキュウリが作られているとのこと。
 ただしカボチャへの接ぎ木については連作障害に効果的なものもあるらしい。接ぎ木のやりかたまで紹介されていて、接ぎ木が格好の生物実験でもあることを感じた。

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キュウリの絵本 (そだててあそぼう (11))
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