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素堀りのトンネル〜マブ・二五穴

 新潟県と千葉県の房総半島。遠く離れた地域に共通する素堀りのトンネルが存在した。
 それぞれマブと二五穴と呼ばれるトンネルは農地開拓や災害対策のために造られたものだ。猫の額ほどの土地をえるために大量の労働力を投入している。
 そこに江戸時代の身動きのとりにくさを感じてしまう。あるいは郷土愛を感じるべきなのかもしれないが。

 房総半島の坑道は実物を見たことがあって、すでに灌木に覆われたそこが農地であったことを直感的に理解した。
 大井川の元ヘアピンカーブでもかつて流路だった土地が利用されているのを観たけれど、あれは天然ものだったのかな。

 房総半島の二五穴はとくに地層の現れ方が美しくて、写真に見応えがあった。苦労してトンネルを掘り進めた先人の気持ちを美しい地層が少しは慰めてくれていたらいいなぁ。
 新潟のマブは鉱山用語である間歩から来ているらしく、坑道の記事がたくさん載っていた佐渡金山とのつながりも興味深かった。自然通気で掘れるのは30メートルまでだということを覚えておく。

関連書評
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武田軍団を支えた甲州金〜湯之奥金山 谷口一夫

素掘りのトンネル マブ・ニ五穴 (INAXライブミュージアムブック)
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