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そだててあそぼう3〜サツマイモの絵本 たけだひでゆき・へん にしなさちこ・え

 中央アンデス原産のサツマイモは多くの命を養ってきた大事な作物。カロリーで収穫量を換算すれば、コメが10アールで2.4人やしなえるのに対して、サツマイモは10アールで3.9人やしなえる。何よりも地這えの植物なので少ない光でも光合成できて、コメよりも不作になりにくい。
 あまり手間が掛からない。特にラッカセイの後に植えると理想的とか(昔からの知恵では他のメリットもみて麦の後に植えたそうだ)。

 そんなわけでサツマイモの普及に力を尽くした各地の人々をまつる神社・寺院がたくさんできているのだ。
 沖縄の長真氏砂川と大首里大屋子旨屋をまつっている御獄(うたき)の名前がンーヌシュウ御獄とあって、しりとりでゲームを続行するネタがひとつ増えた。
 沖縄は本土への移動経路になっているので、そこで普及につとめた人々は現地だけではなく、移動先の人にとっても恩人だ。その考えを広げると中央アンデスからの流通に関わったすべての人に感謝したくなる。

 サツマイモから戦争に使う飛行機の燃料をとろうとして品種改良で生み出された沖縄100号については複雑な気持ちになるけれども、それが中国で多くの品種の元になっていることには、歴史の一筋縄ではいかないところを感じた。
 品種紹介では表面が紫で中がベージュの見慣れた品種だけではなく、外も中も白いコガネセンガン(ジャガイモっぽい)や中も外も紫の山川紫なども紹介してくれている。
 個人的には基本白だが中心に紫がついているっぽい花魁がとても気になった。

 イラストはどこかで見たことのある絵で、巻末の経歴を読むと世界的に活躍している凄い人だった。泥っぽくもファンタジックで素敵な絵だ。サツマイモの表面を描くのにも仁科幸子氏の描線は向いていると思った。

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サツマイモの絵本 (そだててあそぼう (3))
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