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人類が火星に移住する日 矢沢サイエンスオフィス・竹内薫

 火星有人探査とテラフォーミングに関するまとめ2015年版。テラフォーミングが考え出された経緯から説明してくれるため、他の本で読んだ内容も多く存在した。しかし、データは最新のものに更新されているので、詳細な計算の数値などは興味深い。
 どうしてもキムスタンリーロビンスンのマーズ三部作で植え付けられた印象で火星テラフォーミングを解釈してしまう。そのため惑星工学的な乱暴な方法については否定的になってしまう。
 しかし、ポール・バーチの指摘するテラフォーミングの完成までに時間が掛かりすぎては投資が集められない問題はよく考える必要がありそうだ。
 火星の表面で鉱物探査・採取をおこなうならテラフォーミングしないほうが良さそうだし……そもそも紹介されている小惑星から金属を得る方法の方が効率的だろうな。

 最後に出てくるパラテラフォーミングはいろいろな問題を解決しているだけに、テラフォーミングに関する諸問題をみてきた身としては飛びついてしまいそうになる。
 まさにその点で警戒心を抱くのだが、自分が生きているうちに少しでもテラフォーミングの片鱗がみたい人間には希望の灯火だろう。
 昔はもっと簡単に感じられていたのだが、データが集まるほどに、どんどん遠ざかっていく気分もある。だがやっぱり近づいていると信じたい。

 金子隆一氏が亡くなっていたことをまえがきで知った。軌道エレベーターの本などで、とても印象的だった。竹内薫氏は元気にコラムなどを書いており(笑)を多用してくれていた……。

関連書評
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宇宙 未知への大紀行2 宇宙人類の誕生
火星地球化計画 竹内薫

人類が火星に移住する日 --夢が現実に!有人宇宙飛行とテラフォーミング-- (知りたい!サイエンス イラストレーテッド)
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