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そだててあそぼう45〜ブドウの絵本 たかはしくにあき・へん さわだとしき・え。

 メソポタミア周辺の砂漠生まれで実は雨が苦手なブドウ。そんなブドウも多くの犠牲(具体的には記述されていない)を払って日本で栽培されるようになった。
 日本でブドウを育てるための方法を教授してくれる絵本。子供向けなのにワインの作り方が説明されている。
 法的に問題があるから、そのまま飲まないで煮沸してアルコールを飛ばし、ワインゼリーにして食べることを勧めている。あるいはワインビネガーにする。

 やっぱり果樹なので剪定の話題が長い。実についても30粒を残すように他は落としてしまうことが説明されており、なかなか手間が掛かる。皮ごと潰してしまうワインでも、事情は同じなのかな。
 アメリカやヨーロッパで行われる垣根じたてなら機械で作業できるらしく、コストがまったく違う作物になることが想像できる。

 アメリカからやってきたネアブラムシによってヨーロッパのブドウが絶滅しかかり、アメリカのネアブラムシに強いブドウを母木にして接ぎ木することでヨーロッパのブドウが生き残った事情が興味深かった。
 もしも、ヨーロッパのブドウが滅びていたら歴史は大きく変わっていたはず。
 そういえば1186年に甲斐でみつかったとされているヨーロッパ種のブドウ「甲州」が謎だらけで気になった。アジア種を飛び越えてヨーロッパ種がなぜ?
 甲州の関係もあって山梨県の人が書いていると想像していたが、著者は元島根県の農業試験場勤務だった……砂漠原産だから砂丘のある――それは鳥取だ。
 ちなみに鳥取大学の農学部で教授にもなられたらしい。

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ブドウの絵本 (そだててあそぼう)
ブドウの絵本 (そだててあそぼう)
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