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ヨーロッパとイスラーム世界 高山博 世界史リブレット58

 中世以来地中海世界に存在したイスラームと東方正教会、カトリック圏の歴史的な構図を追いかけ、現代の問題につながる流れを描いた世界史リブレット。
 両文化圏の接点となったスペイン(アンダルシア)とシチリア、そして十字軍国家について細かい経緯を書いている。
 シチリア王国のことについて知らないので王の名前が新鮮だった。イスラーム教徒に対して比較的寛容だったとされるシチリア王国でも、政策の動機は実利にあり、南イタリアの改宗しないイスラーム教徒に対する最終的解決方法が奴隷としての売却であったことに衝撃を受けた。
 フリードリッヒ2世もシチリアのイスラーム教徒には厳しい政策をとっていたりする。

 異なる世界の交流に利益があっても、同居は幸せなものとは限らない。幸せなものにするのは難しく、外的要因で壊れやすい。
 しかし、今後ますます異なる文化の同居による幸せを追求しなければならなくなるだろう……。

 2007年の本なのでISISについては言及がなかった。だが、ヨーロッパでのテロ事件などの記述を追っていると、ISISが特異な存在ではなく、ひとつの流れの中にあることが分かってきた。

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ヨーロッパとイスラーム世界 (世界史リブレット)
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