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戦略戦術兵器事典5〜ヨーロッパ城郭編 「歴史群像」グラフィック戦史シリーズ

 ヨーロッパの城郭をグラフィックでいろいろな視点から紹介してくれる本。ヴォーバン式城郭が広がった後の展開も描いてくれているので知識の穴が埋まった。大砲が城郭史にあたえた影響は圧倒的である。
 巻末の攻城戦を個別にあつかったところは読み物としておもしろい。

 ヨーロッパの城郭と言っても土地によって大きな違いがあって、それぞれの条件に適合したものが造られている。または外部からの刺激をうけることで、より優れた城郭が造れるようになっている。
 十字軍の城やイングランドが征服地に造った城が典型的だろう。
 コンセントリックやキープ・ゲイトハウスの単語が脳裏に深く刻み込まれた。

 ドイツの城については非常に高密度で分布していることが取り上げられていて、統治装置の面でも興味深かった。川を利用する人間から通行税を搾り取るために建てまくっている……経済活動が阻害されそうなものだが、それでも河川を利用するメリットが優ったのかなぁ。陸上も関所を造られているか。
 ドイツの城は密度の数値データなども載せてくれていて役に立った。

 こぼれ話的なアラビアのロレンスが城郭研究家だったという話で、彼の生涯の負傷が戦傷9回、航空機事故7回、骨折33カ所であることを知った。話半分にしても凄い。最後は事故死しているわけで強運とはいえないが。

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戦略戦術兵器事典 5 ヨーロッパ城郭編 (5)
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