<< デボン紀の生物 土屋健 群馬県立自然史博物館監修 | main | 三畳紀の生物 土屋健 群馬県立自然史博物館監修 >>

石炭紀・ペルム紀の生物 土屋健 群馬県立自然史博物館

 表紙に山崎パンの黒糖蒸しパンが写っていると思った?残念、ディプロカウルスでした!
 奇妙な三角頭の両生類である。ほかにも奇妙な生物がたくさん出てくる。石炭紀は石炭を通じてある意味で近いが、やっぱり遠い。日本の石炭が出てくる地層は石炭紀じゃなくて新生代の地層だし……ややこしいなぁ、もう!
 アメリカ人だけは石炭紀を州の名前をつけて前後にわけていることを知った。いい化石が採れることなどが背景にありそう。メゾンクリークの「クラゲ化石」にはたまげた。
 良好な化石が採れる地域は本当に想像を絶することが起こる。

 ペルム紀に入ってくると、ついに哺乳類につながる単弓類(さらに、その一種の獣弓類)があらわれる。現在では哺乳類の祖先は爬虫類ではなく両生類とされていることを本書で初めて知った……確かにずいぶん昔から哺乳類が存在していたことは気になっていたが。
 単弓類の復元イラストがみんな間抜けな顔をしていてご先祖様……って気分になる。コティロリンクスの15頭身にキャプテン翼を思い出した。
 さすがに肉食のリカエノプスは精悍な顔立ちだ。
 そして何よりディクトドンが可愛い。ネオテニーっぽい動物だなぁ。まがたま状態の復元がまた可愛いが、その姿で死んだことを指摘されて萌えるだけではいられなくなった。
 夫婦にみえるが、牙が両方にあるから兄弟の可能性もあるという……45cmの全長から考えれば成体っぽいのだが、真相はいかに?

 最後はペルム期末の地球史最大の大量絶滅について言及されている。オリエント急行殺人事件仮説の説明がネタバレになるからとされていない……推理小説ネタは科学的にいかがなものか。
 古生物学者が推理小説好きになる理由はとても分かるのだが。

関連書評
産地別 日本の化石750選 大八木和久

石炭紀・ペルム紀の生物 (生物ミステリー (生物ミステリープロ))
石炭紀・ペルム紀の生物 (生物ミステリー (生物ミステリープロ))
カテゴリ:地学 | 21:24 | comments(0) | trackbacks(0)

スポンサーサイト

カテゴリ:- | 21:24 | - | -
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://sanasen.jugem.jp/trackback/2703
トラックバック