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白亜紀の生物・上巻 土屋健 群馬県自然史博物館監修

 7900万年におよぶとっても長い白亜紀は上下巻に分割された。みんな大好きティランノサウルスやトリケラトプスは下巻にお預けである。
 上巻ではティランノサウルスに近縁のタルボサウルスは出てくるものの、トリケラトプスの仲間である角竜類については明らかに言及が控えられている。
 下巻にご期待くださいというわけだ。

 代わりにアジアを中心とした白亜紀前期の化石にくわしい。いつもの古生物本とは違った視点を与えてくれる一冊になっている。
 中でも注目はやっぱり日本の北海道。世界に冠たるアンモナイト化石である。異常巻アンモナイトがそういうものだと知っていても復元図混みでみせられると神様が遊んでいる気がしてしかたがない。
 バキュリテスの「巻かない異常巻」やポリプチコセラスのまっすぐ伸びて180度ターンとか、もうね……ニッポニテスに癒しを感じるようになってしまった。
 淡路島周辺にもアンモナイトの注目産地があるらしく、こちらも要チェックである。丹波竜もいるし、日本の関西地方も中生代研究において重みをもつようだ。
 北海道むかわ町で発掘中という全身骨格が期待される恐竜化石の研究結果に期待したい。海を漂っている途中や着底後に食べられなかったのかなぁ。
 着底した環境が特殊であったことは想像できそうだ。

 それに似た話で海生爬虫類の骨が、現代の鯨骨生物群集と似たものを養っていたという発見が興味深かった。竜と鯨の間をつなぐものは研究者の予想通りウミガメなのか。それとも別の何かなのか。
 案外、巨大な鳥が海に墜落したものだったりはしないかなぁ。いろいろ想像するのも楽しい。

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白亜紀の生物 上巻 (生物ミステリー(生物ミステリー プロ))
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