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決定版太平洋戦争5消耗戦〜ソロモン・東部ニューギニアの死闘

 有名なガダルカナル島の戦い。消耗戦にひきずりこまれていく日本の戦いを描いた一冊。
 海軍と陸軍の足の引っ張り合いや「縄張り」意識によって円滑な戦争指導が阻害されまくっていたことが分かる。
 海軍と陸軍の航空機製造数が3万機前半で完全に拮抗していることには寒気がした。運動会のみんな一緒にゴールさせる精神を笑えない。

 ともかくやりかたが行き当たりばったりで混乱を極めており、現地指揮官に困難な任務を押しつけるだけの「作戦」には生理的嫌悪感すら覚えた。
 任務を受ける方も頭を空っぽにしていなければ、やっていられないよ、こんなの……。

 低い能力の中でせっせと支援を試みたのも事実ではあり、そのために大量の輸送船が失われている。鼠輸送の駆逐艦も失われている。当時南方で作戦行動可能だった駆逐艦が40隻だったのに対して、一連の戦いで沈んだ駆逐艦が40隻という事実。
 潜水艦での「もぐら輸送」や大発をもちいた「蟻輸送」など定量的に考えてほしい作戦がともかく多い。
 当時のエリート(であるはずの人)たちは日常の思考訓練に問題があったのではないか。

 ガダルカナル地上戦のイラストがイメージしやすくて、とても良かった。

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決定版 太平洋戦争5消耗戦~ソロモン・東部ニューギニアの戦い (歴史群像シリーズ)
決定版 太平洋戦争5消耗戦~ソロモン・東部ニューギニアの戦い (歴史群像シリーズ)
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