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図説カンブリアンモンスター図鑑 千崎達也・左巻健雄

 カンブリア紀の生物は第四紀の生物をなぜか魅了してやまない。
 CGで再現された最新研究成果(本書は2015年10月発行)によるカンブリア生物の図鑑。遊泳したり、海底を這ったりなどの四種類の生き方で多様な生物が分類されている。
 現生生物との比較が熱心に行われている点が特徴のひとつであり、本当に血を受け継いでいる場合と生態が似通っている場合の二種類がある。どちらにしても遙か昔の生物が身近に感じられること請け合い。なのだが、比較対照にされている現生生物に親しんでいると言い切れないことにも気づく。
 最後に現代にもカンブリアンモンスターに負けない奇妙な動物がたくさんいることを紹介し、さらにすぐ近くでも凄い生き物がいることを示したのは良かった。
 そうやってぐんぐんと関心を生物に引きつけて行っている。進化に関する重要なトピックスをコラムなどを通してしっかり押さえている点もポイントが高い。

 ネクトカリスの復元が完全な軟体動物になっていて驚いた。バージェス動物にはよくあること?でも、オットイアはあの形態で安定している。ミロクンミンギアとハイコウイクティスは同じ種であると決着したんだ。
「エディアカラ紀・カンブリア紀の生物」から知識が更新されて愉快だった。でも、この分野の昔の本が怖くなる。読む順番に注意しないと……出版社にとってはどんどん情報を更新する動機があってありがたい?

関連書評
エディアカラ紀・カンブリア紀の生物 土屋健

カンブリアンモンスター図鑑カンブリア爆発の不思議な生き物たち
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