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兵隊元帥欧州戦記2 仮装巡洋艦東洋丸、北大西洋疾風怒濤! 林譲治

 じゃぁ、ヒトラーとかゲーリング元帥なんて人はいなかったんだ、とこのような態度はア・マノジャ・クと呼ばれるスペイン語が語源とされ、宣教師たちが苦肉の策として現地の宗教に契合するふりをする態度をさしていたそうです……みたいなパロった話を書くことが、架空戦記に対する感想の一つのあり方ではなかろうか。違うかもしれないけど。

 漢字八文字を3連打するというタイトルはもしかしたらセンスが良いのかもしれない。とりあえず変な勢いはある。プロローグでの扱いでは小山内少佐が主人公のはずなのに完全に右近少佐に食われてしまっているのが間違いなく、その場の勢いってやつだろう……。
 空母を使った通商破壊戦とそれが完璧にいった場合の凄まじい戦果が印象的な話だ。仮装航空巡洋艦シャルンホルストの突入射撃までさせる流れがドイツ海軍の徹底的な態度を示していて、三川中将や栗田長官へのアンチテーゼになっている。そのためのチリアクス長官更迭だったのか、と読むのは穿ちすぎだろうか――林譲治氏の場合はありえるのが怖い。

 しかし、ゲーリング元帥もさるもの。あれだけ無能というか無為でありながら権力の座に留まり続けている能力はある意味優秀といえる。第二次世界大戦を変えたひとりのデブとして畏敬の念を覚えないのでもないのである。
 それにしても音響追尾魚雷の正常作動率高すぎ……アンソンに撃たれた魚雷の一方は故障してもよかったんじゃ。

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仮装航巡東洋丸、北大西洋疾風怒濤!―兵隊元帥欧州戦記〈2〉
カテゴリ:架空戦記小説 | 18:51 | comments(0) | trackbacks(0)

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