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そだててあそぼう43〜ベニバナの絵本 うえだみゆき・え

 わたなべしゅんぞう・おのけいじ へん。
 インドからナイル川の間で誕生し、はるばる日本までやってきたベニバナ。今では染料として利用しているのは日本だけで、それも細々としたものだという。
 代わりにベニバナ油はわりと広い範囲で利用されているそうだ。

 本書は油よりも染料としての役目に注目してベニバナの育て方と利用方法を描いている。
 黄色のサフロールイエローと紅色のカルサミン、二つの色をもっているところがベニバナのおもしろさであり、カルサミンを利用する場合には面倒くささにもなっている。
 ひたすら水にさらしまくってサフロールイエローを流しきらないと、カルサミンが利用できないのだ。それでもカルサミンを布に定着させた後の液は黄色いというのだからサフロールイエローはしぶとい。

 濃い紅色に染めるためには最低でも6回は重ねて染めなければいけないそうで大変である。
 ベニバナの紅がとても貴重で高価だった理由がわかるというもの。ベニバナの紅は棘のあるベニバナをつむ乙女の血であるそうだ。彼女たちは紅を利用できたのかなぁ……。

 うえだみゆきのイラストはあいかわらず見ていて楽しく、文章もノリがいい。登場人物の頬が赤いのはベニバナのおかげじゃないな。

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ベニバナの絵本 (そだててあそぼう)
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