<< 兵隊元帥欧州戦記4 綾波隊、インド洋作戦!! 林譲治 | main | ローマ人の物語将后.蹇璽淦こΔ僚焉 塩野七生 >>

兵隊元帥欧州戦記5 中東打通作戦! 林譲治

 まるでドラゴンクエスト犬里茲Δ忘までの章の総まとめとして描かれることになる5巻。影山少佐は戦士ライアンか。北アフリカに派遣された九七式中戦車が出世して行くのと対照的に、戦艦日向がストリップにされていくのがおもしろい。
 日向はもはや何ともいえない船だがその通信指揮能力の高さと耐弾性の高さが売りになって使われ続けている。個人的には重油消費量がかかりすぎているのではと思うのだが、イタリア海軍はまだしも日本海軍なら石油に余裕があるのだろう。しかし、この世界の大和級はディーゼルタービン複合というふざけた設定だから、日向を動かすよりも大和を動かす方が実は燃料消費が少ないのではないか。まぁ、酷使される船とはいろいろな条件が重なって生まれるもののようだ。

 西からはロンメル軍団、東からは綾波隊という構図も見事だが、ここに来てアメリカ人が顔を出し始めたのも象徴的だ。彼らとてイギリスの窮状を放置していたわけではないのだが、太平洋正面もあることだし、余力がなかなか捻出できなかったようだ。むしろ片手間の二線級部隊で大きな仕事を成し遂げてしまう、この世界の日本軍が異常といえる。
 これも全ては兵隊元帥たちのおかげか。彼らが身体を張って流れを変えた。後は若い者に託されたのだ。

林譲治作品感想記事一覧

中東打通作戦!―兵隊元帥欧州戦記〈5〉
カテゴリ:架空戦記小説 | 12:35 | comments(0) | trackbacks(0)

スポンサーサイト

カテゴリ:- | 12:35 | - | -
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://sanasen.jugem.jp/trackback/276
トラックバック