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ルイ14世とリシュリュー 林田伸一

 副題は「絶対王政をつくった君主と宰相」。世界史リブレットの054。
 ルイ14世が自らアポロンに扮して踊ったり、歌ったりする人物で、リシュリューの遺産をいかしマザランの補佐を受けている間は調子がよかったことを知った――完全にローマ皇帝ネロじゃないか!
 同時代に類似性を指摘する人間はいなかったのかなぁ。キリスト教国の長女的に決して認めることはできない共通点なのかもしれない。

 著名な宰相リシュリューについては成り上がり方が興味深かった。
 権力者との個人的な紐帯が非常に重要な時代だったのだ。有能な人間がうまく引き上げられる可能性もあるが、寵臣が政治を混乱させる可能性もある。
 リシュリューが個人的な関係で引き上げた次の世代が出世したブルジョア層であるのも、絶対王政の時代をつくるには必然的なことだったのかなぁ。

 ガストンのように王族からでた錆をふくむ貴族との権力争いには考えさせられた。市民にとっては、どちらの勝利がマシなのか。暗君だった時に別の領地に移動できるなら貴族がたくさんいる方かな。

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ルイ14世とリシュリュー―絶対王政をつくった君主と宰相 (世界史リブレット人)
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