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つくってあそぼう22〜かまぼこの絵本 のむらあきら・へん

 フジモトマサル・え。
 蒲の穂から名前のきたかまぼこ。最初は蒲の穂を思わせる細長い形状をしており、いまの竹輪そのままだった。いつのまにやら(1500年代には)かまぼこは板につくものになっていて、いろいろな地域性をもちながら今に至っている。

 魚肉に塩分を2〜3%くわえて、すり身にすることで、すりこぎも動かせないほどの粘りがでてくる。まるでケミカル菓子を連想させる性質が確かにおもしろい。
 あとがきにある、かまぼこの講義を受けた直後に家で作ってみた時の、そのおもしろさに魅了されて、かまぼこの道に進んだ著者の経験が科学者的で、ぐっと来る。
 乱獲がとまらない漁業の不振もあって生産量は伸び悩んでいるようだが、地域的な特色があるかまぼこが地域文化と一緒に残ってほしいものだ。
 広島の豆竹輪がかわいい。鳥肉はまだしも、豆腐ややまいも、くわい、ゆり、はす、ゆずなどを利用した物もかまぼこと言っていいのか……奥が深い。

 イラストは明らかにデジタル彩色されたもので、絵本としては珍しい。主人公の三毛猫(どうやらオスである!)が試行錯誤しながら、かまぼこやちくわを作っている様子が漫画風でおもしろかった。
 奥さん白猫は励ましたり、かまぼこを要求するだけである。

関連書評
魚食の民〜日本民族と魚 長崎福三

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かまぼこの絵本 (つくってあそぼう)
かまぼこの絵本 (つくってあそぼう)
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