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連合艦隊回天3〜オホーツク海血戦 林譲治

 北、南と来て、最後は北。
 真珠湾奇襲作戦の失敗から始まった太平洋戦争は、オホーツク海海戦とアメリカ太平洋艦隊主力との決戦によって一つの節目をむかえる。
 その結果に多大な貢献をしたのは、特務艦宗谷の4人の生き残りたちであった。うーむ、冒険小説だ……無事に救助されて本当に良かった。戦後の人生は必ずしも順調ではなかった模様だけれど、そもそも戦後の人生があったことが奇跡的である。
 もう一人の生き残りについては、最後にいきなり存在を言及されても感情移入が難しかった。戦争に翻弄される個人の人生というのは、著者が重視している視点に思われる。
 ミサイル基地訴訟で揺れる地域に育ったことと関係があるのかもしれない。

 アメリカ太平洋艦隊は計画通りの漸減邀撃戦法で一時的に壊滅した様子だが、各巻冒頭の記述をみれば戦争は1944年までは続いているし、まだまだ困難があったに違いない。
 しかし、開戦の経緯もあって、アメリカがマンハッタン計画を進めることはできなかったと思われる。TV信管すら開発できていない可能性がある。
 冷戦時代には日本は西側陣営についているみたいだけど、ドイツがソ連に打倒されるまで耐えたことで講和の機会を掴めたのかなぁ。アメリカ軍がヨーロッパに上陸作戦を行えていないなら、史実より広い範囲が赤く染まっていそうである。

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連合艦隊回天〈3〉オホーツク海血戦 (RYU NOVELS)
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