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興国の楯〜夜襲!米軍陽動艦隊を撃滅せよ 林譲治

 鉄槌号再び。そして、三度はありえない悲しさ。
 ギルバート博士が豹変してしまったことがショックだった。人間は環境によって作り替えられてしまうのか、それとも元々もっていた要素が噴出した形なのか。
 どちらにしろ、愛国心を理由にしていじめを楽しむ人間を描くこと――しかも、いじめられる側だった人間もその経験からいじめる側に回ってしまうこと――は、なかなか攻めている内容だった。
 それが日本ではなく、アメリカでの出来事なのは、いろいろな解釈が可能であろう。自分の立場からは日本で起きていても新鮮味がない……。

 表紙になっている南山による金門橋の破壊作戦は風船爆弾的な心理効果をアメリカに与えられたようだ。
 風船爆弾よりも見えない形で攻撃しているので対策に強いるコストは大きいかもしれない。

 反撃に行われた陽動作戦は、陽動作戦にしては深入りをしすぎたので陽動作戦の許容できる被害を超えてしまった。
 けっきょく空母戦力はAVGレベルでも逐次投入になってしまっている状況である。

 巻末の「架空戦記とはマネジメント」の意見も興味深かった。その内容を描くのに適当な巻数は何巻くらいだと作者は思っているのかなぁ。

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興国の楯 夜襲! 米軍陽動艦隊を撃滅せよ (歴史群像新書)
興国の楯 夜襲! 米軍陽動艦隊を撃滅せよ (歴史群像新書)
カテゴリ:架空戦記小説 | 00:13 | comments(0) | trackbacks(0)

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