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アフリカに生きるゾウ ナショナルジオグラフィックDVD

 厳選された美麗な映像という言葉を今まで視聴した中でもっとも体現していた一本。アフリカ南部、ボツワナでの象の群れ群れへのストーキング行為がどれほど入念で気合の入ったものだったかを思い知らされた。カメラマン達は只者じゃない。
 特に中途にあった西日を受けて赤く染まる砂埃がパンテノンの列柱のごときオス象たちの足に遮られて、次々と光の方向を変えていく様は自然への信仰心のようなものを心中に呼び覚ました。他にも夕日の表現は印象的なものが多く、地平線の近くで少しぼやけた大気を背景に象の大きな影絵が躍るシーンが繰り返し網膜に焼きついた。高感度カメラを使ったらしき夜間の象たちの行動風景も特異的。ライオンやハイエナたちと同じように象たちの目がライトのように煌き、誇りっぽい大地の上を動き回る。
 最後の水鏡に写った象と夕焼けの光景に至ってはもう!弧を描いて象の上を飛び交う鳥の影が、空と湖面を過ぎ去っていく様子に溜息が出た。なんと美しき世界、美しき時間。

 資料的にも迷子の赤ちゃん象が別の群れに引き取られるシーンがあったり、ある老いた象の悲しい死に様を見えていたり、興味深く、非常に見応えのある映像になっている。

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アフリカを生きるゾウ
カテゴリ:ナショナルジオグラフィックDVD | 18:09 | comments(0) | trackbacks(0)

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