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美しい顕微鏡写真 寺門和夫

 顕微鏡によって撮影された鉱物から生物、人工物までの見事な写真を収録した本。
 基本的には美しいという感想を与えてくれるが、生物の中には禍々しい奴もいるから注意が必要だ。ヒルガタクワムシの脚が目にみえて、ゴーストバスターズのマシュマロマンを1万倍不気味にした代物に思えた。
 絶望的なのはシンカイウロコムシの頭部で完全にモンスター。ページを開かなければ良かったと後悔した。SAN値が下がる。
 実害のある住血吸虫よりも実害のない連中が怖い外見をしているのも皮肉なものである――住血吸虫も十分に不気味なのだが。

 やつらに比べて珪藻類の美しさには癒された。円石藻の姿が、WEB漫画の胎界主に出てくる神獣石の元ネタなのか。
 まだまだデザインの可能性が隠れているなぁ。ウンカの幼虫が脚に「ギア」を持っていることには衝撃を受けた。車輪どころかギアまで作られていたとは……。

 最後を飾る人工物の強拡大写真にはナノテクのすさまじさを思い知らされる。微細構造をコントロールできるのも、それを観察できる顕微鏡技術があってこそだ。

 なお、キャプションには内容が疑わしいと感じるものがあった。たとえば皮膚の悪性腫瘍はホクロが元になっているわけじゃないと他で読んだけどなぁ……。

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美しい顕微鏡写真
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