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呪走!邪神列車砲 林譲治 クトゥルー・ミュトス・ファイルズ

 架空戦記小説をおおく手がけてきた著者によるクトゥルフ神話と太平洋戦争を融合させた話。意外な気もするが、焦熱の波濤でヒトラーとヒムラーにクトゥルフネタを使わせていたっけ?
 非常におぞましい描写の数々にSAN値がだだ下がりだった。タイトルになっている邪神列車砲の設定は正気で考えられるものなのか。生命への冒涜っぷりが凄まじい。

 しかし、一面において牟田口のインパール作戦はクトゥルフ神話でも絡んでいなければ納得できないほど悲惨なものであったと描写していた。
 そういう関係もあって史実を動かさずに裏で伝奇風のストーリーを展開させる内容に思えるのだが、戦艦サウスダコタと空母エンタープライズが叩き潰されていたりして、微妙に史実と違う要素を織り交ぜていた。
 そして最後は完全に史実と異なる決着である。おみそれした。

 それにしても渋い表紙イラストである。帝国軍人の主武装が手斧なんて……邪神列車砲のイラストが一枚は欲しかった。時空をこえた射程をもつのに列車砲の形状にする意味は――いちおう説明はされていたが、最大の理由はやっぱり厨二兵器だからだよな。

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呪走!  邪神列車砲 (クトゥルー・ミュトス・ファイルズ)
呪走! 邪神列車砲 (クトゥルー・ミュトス・ファイルズ)
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