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烈火戦線〜日米開戦! 林譲治

 人造石油をめぐる日本の動きは同盟国のドイツにすら謀略をしかけて、製油工場のコピー品を製作することを可能にする。
 だが、事態はそれとは関係のない方向でも動き、独ソ戦が史実のように始まらなかった関係で、シベリア鉄道を通じた日独貿易が長期間可能になった。
 対米戦が始まってからも貿易が続いている有様である。

 ドイツはアフリカや中東でイギリス軍とチマチマ闘っているのかなぁ。不可侵条約があってもまったく油断できないソ連と接している関係で、イギリスを一挙にたたくだけの兵力を抽出できず、一進一退になっている状態を想像する。
 それでもイタリアが有能ならイギリスが戦争から「脱落」しているところだ。ソ連は参戦せず、アメリカもドイツとイタリアには宣戦布告していないから、イギリスの脱落はヨーロッパでの戦争終結すら意味しかねない。

 ネタは単純なのに、なかなか凄いことになっている。逆に考えるとバルバロッサ作戦の頭の悪さは真珠湾奇襲攻撃並だったことになるなぁ。
 まぁ、ソ連からドイツに奇襲攻撃を仕掛けていないおかげでもあり、累卵の安定だ。

 よく歴史改変をうけるミッドウェー海戦は空母蒼龍に搭載されたDTゲレートと十三試偵察機(のちの彗星である)、そして航空無線の性能向上によって日本軍の圧倒的な有利に進んでいた。
 南雲機動部隊が激闘中でも、山本司令長官の艦隊主力はまったく仕事ができていない……最後に出てきた航空隊が送られてきた援軍だったら、まだ良いのだが。
 それでも大艦隊はほとんど役に立たない結果になる。

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烈火戦線―日米開戦! (RYU NOVELS)
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カテゴリ:架空戦記小説 | 20:47 | comments(0) | trackbacks(0)

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