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ナショナルジオグラフィック世界の国 アフガニスタン

 スーザン・ウィットフィールド著、トマス・バーフィールド/マリハ・ズルファカル監修。
 イギリス軍やソ連軍を撃退したが、被害もまた大きかったアフガニスタン。その特殊な国土について写真と図で教えてくれる。
 アフガニスタンの国土の20%しか農地じゃないと聞いて、国土の多くが森林になっている日本人として「意外に多い」と思った。せっかく造られたダムの大半が稼働していない状況なのは残念だ。オサマ・ビンラディンは執筆時の自由の身から、魂が肉体から自由の身に変わっている。

 さすがに遊牧の習慣が残っていてパキスタンに避難していた遊牧民が平和になって戻ってきたと読んで――国境線がいい加減だなぁと。
 地方によっては独立状態で大統領の言うことを聞かないというから、国家の定義に挑戦している。いまだにシャーがいるように思ってしまう。

 かつての北部同盟は名前の通りに北部に、いまのタリバンは南部に拠点を確保していて、簡単には全土を制圧できない環境もヒンドゥークシュ山脈を抱えたアフガニスタンらしい。
 ヤギをボール代わりに馬でやるラグビーのごとき競技「ブズカシ」の荒っぽさには驚かされた。むちで敵を追い払っていいとか、時代によってはそのまま戦争の原因になっただろうなぁ……。

関連書評
図解 現代の陸戦 毛利元貞
イスラーム歴史文化地図 マリーズ・ルースヴェン+アズィーム・ナンジー
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アフガニスタン (ナショナルジオグラフィック世界の国)
アフガニスタン (ナショナルジオグラフィック世界の国)
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