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論語 金谷治訳注

 中国春秋時代のおっさん孔丘の言行をまとめた儒教の聖典。
 論語で実際におっさんの発言に触れれば偏見がおさまると思っていたけれど、むしろ個人的な評価は悪くなった。同格の思想家を説得できず、大きな年齢差のある相手や元無頼漢ばかり弟子にしている時点で察せられるものがある。
 それだけ自分なりの哲学をもつ年齢になった人間を説得するのは難しいわけでまさに「不惑」なのであろうか。

 孔子が顔回が好きで好きでたまらないことも良くわかった。口を開けば二言目には「顔回なら〜」では、他の子が拗ねちゃうよ。
 子路に対しては、からかいながらも評価している感じでツンデレと言えるかもしれない。魯を実質的に牛耳っていた連中への態度は本当に取り付く島もない。

 子貢の言動を伝え聞いて「悪口を言うやつは暇人」と言いながら、けっこう悪口(低い評価)の発言が残っているのは、先生も永久に就職活動中の人だから……ってことで良いのかな。実は承知の上での自嘲だったりするかもしれない。

 やはり一番納得しづらいのは喪に三年ふくす風習で、三年の間は親の方針を変えるなとすら言っている。せんせーは、それが悪い風習で親の恨みで子が殺されても親孝行だと思っていたのかな。変化を期待する民衆に対して残酷ではないか。
 不可能なことに挑戦していると民衆に言われていたことを誇らしげに記録しているのは、カルト化の兆候。

 いろいろ思うところはあるが、それでも「民を訓練しないで戦争に行かせることは、民を捨てることだ」という主旨の言葉は第二次世界大戦のときの日本軍指揮官やブラック企業経営者に100万回読んで欲しい。

関連書評
新訳 孟子「孔子の正当な後継者」が唱えた理想的なリーダーの心得 守屋洋

論語 (岩波文庫 青202-1)
論語 (岩波文庫 青202-1)
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