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ナショナルジオグラフィック考古学の探検 古代アフリカ(感想二回目)

 ヴィクトリア・シャーロー著、ジェイムズ・デンボー監修、赤尾秀子 訳。
 対象とする地域が広すぎる。古代アフリカの考古学調査をナショナルジオグラフィックが誇る大きく美しい写真と共に知る一冊。わかりやすい文明だけじゃなくて、人類誕生に関わる発見や岩絵のことも扱っている。

 ホモ・エレクトゥスがつくった60万年前のハンドアックスが宝物みたいに綺麗だった。黒い層と茶色い層が貝殻状の割れ目から現れて複雑な潮位線みたい。

 たとえば有名なエジプトのことは回避して――アフリカに含まれていない節もあった――ヘロドトスにもエジプトのライバルとして紹介されているヌビア王国が取り上げられている。
 エジプトで1400年もピラミッドが建造されていなかったのに、建設を再開させたヌビアのピイ王が考えたことが興味深い。その後もピラミッドの建造が続いていることから、期待した効果はあったのだろう。
 遺跡の視覚的効果に関する考察も、考古学のロマンを感じさせた。

 他にはジンバブエやジェンネジェノの遺跡が取り上げられていた。出てくる考古学者は白人ばかりだが、第二世代の現地の考古学者も育っているとのこと。文化への深い理解から生まれる新しい解釈に期待したい。

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