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ムハンマド・アリー〜世界史リブレット人067 加藤博

 副題は「近代エジプトを築いた開明的君主」
 オスマン帝国に属しながらもエジプトを半ば独立国として支配し、各種の改革をおこなったムハンマド・アリーの伝記。
 よそものの立場でエジプトを統治できたのは、そういう展開の多かったエジプトの歴史のおかげか。エジプトの支配者が独立してしまうことも歴史的には、非常によくあることだ。

 欧州の脅威が迫る中でムハンマド・アリーが行った改革や、ヨーロッパ人の採用は明治維新と比較する上でも興味深い。
 ヨーロッパとの距離やオスマン帝国との関係が足を引っ張ったのはわかるけれど、案外エジプト人の識字率が高ければもっと上手くいったんじゃないかと思った。

 エジプトはナイルの賜物というけれど、ムハンマド・アリーの時代に人間によるナイル川の利用という西洋的な発想に舵を切った点はとても象徴的に思える。
 彼がエジプトに与えた方向性は彼の王朝が滅びても現代まで続いているのである。

関連書評
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オスマン帝国衰亡史 アラン・パーマー/白須英子

ムハンマド・アリー―近代エジプトを築いた開明的君主 (世界史リブレット人)
ムハンマド・アリー―近代エジプトを築いた開明的君主 (世界史リブレット人)
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