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ムハンマド・アブドゥフ〜イスラームの改革者 松本弘

 世界史リブレット人084。
 ムハンマド・アリー朝時代のエジプトで、宗教改革に挑戦した人物ムハンマド・アブドゥフの人生と後世からの評価がまとめられているリブレット。
 エジプトでイスラーム関連と聞いてムスリム同胞団のことを連想したが、彼らのことは最後の最後で言及されている。やはりアブドゥフはムスリム同胞団に影響をあたえているらしい。

 イギリスに支配されかかった状態で、イスラーム教と世俗主義の中間にある非常に難しい環境のエジプトで改革に挑戦したことは、それだけでも偉業に思えた。
 そこら中から横槍が入る環境だから、よほど強固な信念と思想の一貫性を持っていなければ改革など行えるものではない。

 そこまで持っていても、強力な後ろ盾を失ってしまえば動きがとれなくなる所は、歴史上の多くの権力者ではない改革者と同じだった。
 保守派と改革派の中間を行って、両者から批判されたという総括にコウモリの悲しさをみた。うまく立場を逆転させられれば両端を取り込んで最大多数派になるポテンシャルがあるのかもしれないが……。

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ムハンマド・アブドゥフ―イスラームの改革者 (世界史リブレット人)
ムハンマド・アブドゥフ―イスラームの改革者 (世界史リブレット人)
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