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地図で読む世界の歴史 ローマ帝国 クリス・スカー

 吉村忠典・監訳、矢羽野薫・訳。
 都市というか村落ローマのはじまりから、西ローマ帝国の滅亡まで。豊富な地図で描く142P。考古学的調査の統計的情報が取り込まれていて、埋納された硬貨の件数などは興味深かった。ただし、発見されやすさや調査の密度などで偏りが生じる可能性はある。

 後半になるとローマ帝国も屋台骨が揺らいで厳しい雰囲気になってくる。それでも幾度となく持ち直している点はさすがに歴史の蓄積がある帝国だった。
 軍人皇帝時代などから立ち直った経験もあるわけで、心のどこかでは今度もなんとかなると思っているローマ人は多かったかもしれない。
 少なくとも西ローマ帝国が滅びてもローマ貴族の生活がいきなり失われることはなかったわけで、自分さえよい考えならば一部の人間にとって西ローマ帝国の滅亡は許容できる現象だった可能性もある。

 また、本書では地域ごとに三つの都市地図をとりあげて紹介している。どの都市においても大規模な公共施設の存在感が大きくて、そこの住民はローマ皇帝の力を感じていたに違いないと思った。

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ローマ帝国 (地図で読む世界の歴史)
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