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奥州藤原氏と平泉 岡本公樹

 軍事経済宗教、そして血縁など様々な観点から奥州藤原氏四代の歴史をおった本。
 前九年の役、後三年の役からはじまる歴史の流れ上に奥州藤原氏の歴史があることが見えてくる。
 かなり挑戦的な説まで取り上げているので、知識を一貫させることは難しいが、それでこそ歴史とも思われる。

 頼朝が意外と融和的で、奥州藤原氏に対する仕置きも徹底的に殺すものではなかったことが印象に残った。著者によれば平氏に対しても緩やかに降伏させるつもりだったと言うし、源氏が厳しいのは源氏が相手の時だけか……。
 自分が平氏に助命されたことが何か影響しているのかもしれない。

 藤原秀衡はとても有名だけれど、それより前の二代についても色々な情報からイメージを持つことができた。東北主義の清衡に京都主義の基衡、ハイブリッドの秀衡と来たら、泰衡はどんな方向性を選んだのであろう。
 歴史のIFになってしまうが、とても興味深い。
 後白河院の娘が平泉にいたという謎も歴史浪漫をかき立ててくれた。さすがは後白河院、どこまでも寮賭けとは抜け目がないな……。

関連書評
日本史リブレット 都市平泉の遺産 入間田宣夫
北のつわものの都〜平泉 八重樫忠郎 新泉社

奥州藤原氏と平泉 (人をあるく)
奥州藤原氏と平泉 (人をあるく)
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