<< 近藤重蔵と近藤富蔵〜寛政改革の光と影 谷本晃久 | main | ナショナルジオグラフィック世界の国 アイルランド >>

読めなくても大丈夫!〜中世の古文書入門 小島道裕

 律令国家から徳川幕府まで、古文書の様式に注目した読み解き方を教えてくれる一冊。
 博物館で古文書をみる機会はけっこう多いのだが、本文が読めず、解説と花押に注目するのがやっとだった。本書の知識を活かせば、より多くの情報を古文書から得て楽しめそう。

 古文書の様式は時代だけじゃなくて、書いた人間の性格も反映しており、それが伝わってくるのも面白かった。
 足利直義がマリオを倒したがっているルイージに見えてきた。端々に意識はにじみ出るものなのか。後世の行動をそれより前に反映して観てしまっているだけなのか?
 興味深い。

 秀吉の書状が「人たらし」らしい懇切丁寧なものから、独裁者の尊大なものに変化した点も印象的だった。まぁ、信長に倣ったものだし、家康も引き継いでいるのだが……。
 秀吉の花押から「学」が感じられるのも新鮮だった。あるいは背伸びの結果なのかもしれない。

関連書評
出土文字に新しい古代史を求めて 平川南
漢帝国と辺境社会 籾山明

中世の古文書入門 (視点で変わるオモシロさ!)
中世の古文書入門 (視点で変わるオモシロさ!)
カテゴリ:歴史 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0)

スポンサーサイト

カテゴリ:- | 22:00 | - | -
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://sanasen.jugem.jp/trackback/2983
トラックバック