<< 日中開戦5〜肥後の反撃 大石英司 | main | にっぽんスズメ歳時記 中野さとる >>

名画で読み解く「世界史」 祝田秀全

 副題は「111の名画でたどる人類5000年のドラマ」。
 絵画の保存状態なども関係しているのか、ヨーロッパ中心の歴史観が強い本になっている。日本は最後の最後で日露戦争の絵が出てきた。中国の絵はコーナーが設けられているが、いかにも駆け足である。

 無名の画家の作品がある一方で、ドラクロワなど複数の作品が収録されている画家が存在することも興味深い。
 まぁ、政治関係のテーマを描くことを得意とした画家と、自然物をもっぱら描いていた画家では、同じくらい有名であっても出番に差が出ることは当然である。

 解説は教科書的な内容からあまり逸脱せず、教科書レベルの歴史認識なら十分そうだが、物足りないと感じる部分もあった。
 テルモピュライで踏ん張ったのはスパルタ軍だけじゃないと何度つっこめばいいんだ……アルプス越えのハンニバルがシーク教徒のターバンを巻いているのは、象=インド象=インドと言えばターバンの類推であろうか。
 かなり適当である。

 絵画の歴史的な注目部分をクローズアップして解説を加えている点はよかった。

関連書評:登場した人々をピックアップ
ルイ14世とリシュリュー 林田伸一
ビスマルク〜ドイツ帝国の建国者 大内宏一
エリザベス女王〜女王を支えた側近たち 青木道彦

名画で読み解く「世界史」
名画で読み解く「世界史」
カテゴリ:歴史 | 15:16 | comments(0) | trackbacks(0)

スポンサーサイト

カテゴリ:- | 15:16 | - | -
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://sanasen.jugem.jp/trackback/2992
トラックバック