<< 海・川・湖の奇想天外な生きもの図鑑 川崎悟司・武田正倫 | main | 新漢詩紀行5〜懐古1・懐古2 石川忠久・監修 >>

図説 日本の湖 森和紀・佐藤芳徳

 日本の代表的な湖の基礎的なデータと歴史がまとめられている。
 琵琶湖は圧巻の日本一位だったが、意外と名前の歴史があさく、測量によって琵琶に似た形状が認識された江戸時代中期以降とのことだった。また、集水面積が滋賀県の96%にも及ぶとのことだった――やはり滋賀県は琵琶湖県である。

 人間との関係によって大きな変化を余儀なくされている湖も多く、水を発電用にもっていかれたり、海とつなげられて海水が進入したり、生息する生物にとっては堪らないであろうイベントが起こっている。
 そもそも生きている魚がいない状態から放流が行われた例も紹介されている。
 オオグチバスやブルーギルの存在についても、つとめて平静に語っている点が印象的だった。

 個人的には油ヶ淵を紹介してほしかったのだけど、最後の表に名前が載っているだけに留まった。日本一汚い湖ランキングで一位をあらそった手賀沼は紹介されているのに――やはり関東か、関東だからか!

 仁科三湖のならびがレバントの死海とガリラヤ湖の並びを連想させて興味深い。三方五湖については湖底堆積物の研究で知っていたので、特に強い関心をもって読むことができた。

関連書評
時を刻む湖〜7万枚の地層に挑んだ科学者たち 中川毅

図説 日本の湖
図説 日本の湖
カテゴリ:地学 | 00:09 | comments(0) | trackbacks(0)

スポンサーサイト

カテゴリ:- | 00:09 | - | -
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://sanasen.jugem.jp/trackback/3025
トラックバック