<< 図説 日本の湖 森和紀・佐藤芳徳 | main | 新漢詩紀行10〜李白の人生・杜甫の人生 石川忠久・監修 >>

新漢詩紀行5〜懐古1・懐古2 石川忠久・監修

 懐古と言っても「昔は良かった」の語りではなく、歴史の中に趣きをみつけた詩が集められている。
 春秋時代、呉越の戦いは後世の詩人の意識を強く刺激したようで、李白による詩が紹介されている。呉をうたった詩と越をうたった詩は対になっているように感じる。
 越中覧古の寂しい結末には「夏草や 兵達が 夢のあと」に通じるものがある。芭蕉が影響を受けていたとしても驚くには値しないかな。

 王昭君に関する白楽天の詩では、石川忠久先生の解説によって、新しい知識を得ることができた。
 賄賂をもらった画家たちはけっきょく、全員死刑になったらしい。バカな連中である。皇帝をだまそうとしたわけだから、冷静に考えればリスクが非常に高いよなぁ。
 王昭君の末路として匈奴の風習で自分の息子のものになりかけて自殺したとあったが、さすがに実の母は引継相手に含まれないし、和蕃公主の子供が指導者になることもなかったはず。以上から、北狄への偏見が生み出した俗説と思われる。

新漢詩紀行 ~石川忠久監修~ 10巻BOX [DVD]
新漢詩紀行 ~石川忠久監修~ 10巻BOX [DVD]
カテゴリ:映像資料 | 21:55 | comments(0) | trackbacks(0)

スポンサーサイト

カテゴリ:- | 21:55 | - | -
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://sanasen.jugem.jp/trackback/3026
トラックバック