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人口論 マルサス 斉藤悦則・訳

 人口の増加は等比級数的だが食糧の増加は等差級数的であるとの前提から社会構造の問題に切り込んだ古典。著者にベーシックインカムの話題を持ちかけたら全力で批判するに違いないと確信して読んだ。
 金持ちや貧乏人の存在はいわば必要悪であって、彼らがいるからこそ民衆は努力するとの考え方も強烈だ。

 基本的に「現実主義」の観点に立って理想というか夢想主義を批判している著者が最後に、神がどうとか言い出したのは現代からは説得力を無駄にすることこの上なかった。まぁ、牧師という著者の経歴を知れば無理もないことだと分かる。

 実際には著者の予言は外れているようにも感じられ、先進国は人口の伸び悩みに苦しんでいる。子育てに不安がなくなれば人々はどんどん子供を作るようになるとの著者の貧救法への批判的な意見を、積極的な意味で取り込むべきと思えてくる。
 彼に現代社会を見させて感想を聞いてみたいものだ。
 解説によれば名前の似ていてまぎらわしいマルクスはマルサスへの批判者だったらしい。

人口論 (光文社古典新訳文庫)
人口論 (光文社古典新訳文庫)
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