中国〜ナショナルジオグラフィック世界の国
2017.04.15 Saturday | by sanasen
ジェン・グリーン著、ジョージ・ウェイ/ハンチャオ・ルー監修。
広大で世界で最も多くの人が住む国、中国。その歴史や文化、地理を薄い一冊にまとめようという不可能に挑んだ本。
どだい無理な話をわりきって印象的な部分をつまみぐいすれば、それなりに上手くいく。中国のめずらしい生物の紹介はそんな感じだった。
サイチョウのつがいで密室を作って抱卵作戦はなかなかおもしろい。ただし、もしもオスが餌取り中に命を落としたら……抱卵中のメスが脱出する機会はあるのかなぁ。
中国の四君子とは戦国四君じゃなくて梅、菊、蘭、竹のことなのは覚えておきたい。竹だけ花を愛でる植物じゃないんだが……特別中の特別扱いを感じる。
竹を束ねている写真の人たちが笑顔で働いていたことが印象的だった。
敏感な政治方面については文化大革命や天安門事件もとりあつかっていた。いっぽうで、台湾に関する認識では中国よりに感じた。
南北朝時代の文化中心は北朝にあるって指摘するのと同じ感覚で言ったのかもしれないが。
関連書評
図説 北京〜三〇〇〇年の悠久都市 村松伸・浅川敏
遊撃戦論 毛沢東・著/藤田敬一 吉田富夫・訳
中国 (ナショナルジオグラフィック世界の国)
広大で世界で最も多くの人が住む国、中国。その歴史や文化、地理を薄い一冊にまとめようという不可能に挑んだ本。
どだい無理な話をわりきって印象的な部分をつまみぐいすれば、それなりに上手くいく。中国のめずらしい生物の紹介はそんな感じだった。
サイチョウのつがいで密室を作って抱卵作戦はなかなかおもしろい。ただし、もしもオスが餌取り中に命を落としたら……抱卵中のメスが脱出する機会はあるのかなぁ。
中国の四君子とは戦国四君じゃなくて梅、菊、蘭、竹のことなのは覚えておきたい。竹だけ花を愛でる植物じゃないんだが……特別中の特別扱いを感じる。
竹を束ねている写真の人たちが笑顔で働いていたことが印象的だった。
敏感な政治方面については文化大革命や天安門事件もとりあつかっていた。いっぽうで、台湾に関する認識では中国よりに感じた。
南北朝時代の文化中心は北朝にあるって指摘するのと同じ感覚で言ったのかもしれないが。
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図説 北京〜三〇〇〇年の悠久都市 村松伸・浅川敏
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中国 (ナショナルジオグラフィック世界の国)