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[図説]湾岸戦争〜ペルシャ湾岸の砦を巡る210日間の攻防

 湾岸戦争をさまざまな視点からさまざまな記者が論じた一冊。2003年のイラク戦争直前に書かれていて、その分析も載っているが、自衛隊制服組OBの危うさを感じさせる内容だった。「正常な国」って……。

 湾岸戦争の前哨となったイラン・イラク戦争についても触れられていて、なかなか興味深かった。
 質のイラク、数のイランと言った雰囲気で、ちょうど釣り合いがとれている。イラクはフセインの戦争指導がまともだったら、もっと有利に戦いを進めていたかもしれない。ついつい独ソ戦を想像してしまうが、いろいろな条件から大規模な機動戦にはなっていない。
 イランも革命前から存在した部隊を前線に投入して抹殺を図るなど、悪辣な行為をしている……。

 湾岸戦争そのものの描写は意外に淡泊で、やや物足りなかった。活躍した兵器の紹介にかなり重点が置かれていた。ひいては「現代」のアメリカ軍につながるので、確かに興味深いものはある。

 あと、巻末の中東諸国データ一覧で原油埋蔵量が「夫の年収」的に使われていることに微苦笑を禁じ得ない。

関連書評
史上最大にして最後の機甲戦〜湾岸戦争大戦車戦・上 河津幸英

〈図説〉湾岸戦争 (Rekishi gunzo series―Modern warfare)
〈図説〉湾岸戦争 (Rekishi gunzo series―Modern warfare)
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