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石ころがうまれた〜ビロード石誕生のひみつ 渡辺一夫

 著者が三保の松原でひろったビロードのような手触りの石。その出現場所を求めて近くの川を遡上して探査する様子が子供向けの本になっている。
 地質学調査の基本を具体的な例を使って説明してくれている。

 最後の方は目がビロード石モードになっていて簡単に見つけられたという経験談がとても良くある光景で共感できた。
 著者が調査を行った安倍川は、紫色のもっと珍しい斧石も河原から拾える。調査の途中で遭遇したはずなのだけど、読者の関心を分散させないためか言及はなかった。口坂本ではニッケル華も採れたはず。もっとも上流の方では砂金も採れる。
 著者がとった簡単な地図でそれぞれの産地の地名が確認できた。あのページはとても便利で、地図のページを指で押さえながら読み進めることになった。

 ビロード石が蛇紋岩であることは予想ができたのだけど――いちぶの専門家は使っている呼び方のはず。野外実習で聞き覚えがある――産状については知らなかったので勉強になった。著者のように苦労して自分の足でみつければ本で読むのとは桁違いの学習効果が得られるはず。
 その点ではちょっと羨ましくなった。

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実験・観察・ものづくり7〜岩石・化石のなぞ 角谷重樹・相場博明

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