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カラー図解 城の攻め方・つくり方 中井均・かみゆ歴史編集部

 城関係の復元資料が蓄積されてきたことが実感できる本だ。
 大量の復元イラストにCGはどこかで見たことがあるものがたくさんあって、流用されていることが予想できる。後から出る本ほど有利になる理屈だが、実際のところはどうかな。

 内容はさすがに中井先生の監修であって、そつなくまとまっている。
 合戦の舞台になった城の紹介では落城しなかった城が、長篠城と熊本城だけだった。賤ヶ岳の城は敵味方がつくったので落城したのは半分ともいえるかな。
 苗木城の紹介で、馬洗岩が馬洗池と間違えて紹介されていたことだけは指摘しておく。
 名前から池と勘違いされやすいことは分かるけれど、岩の上に馬を載せて白い米で洗ってみせることで水が残っているアピールをした岩なのだ。

 それは挙げられていなかったが――挙げるくらいなら気づいただろうが――城紹介についている歴史秘話が興味深かった。
 増山城の神保氏の正室が敵兵60人を切りつけ、井戸に水投げしたエピソードなど、怪しくておもしろい。

 あと、案内用マスコットキャラクター中井くんが意味不明にはっちゃけていた。これを許すとはおちゃめな人だ。
 巻末の続日本100名城にあった愛知県の古宮城をまるで知らなかったので気になった(本書の中で武田氏の城として紹介されている)。

関連書評
三重の山城ベスト50を歩く 福井健二・竹田憲治・中井均 編
愛知の山城ベスト50を歩く 愛知中世城郭研究会・中井均

カラー図解 城の攻め方・つくり方
カラー図解 城の攻め方・つくり方
カテゴリ:日本史 | 16:28 | comments(0) | trackbacks(0)

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