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ビジュアル日本の鉄道の歴史1明治〜大正前期編 梅原淳

 井上勝の偉大さを思い知る。
 夭折した技師モレルの後を継ぎ、日本人だけによる鉄道建設の理想を追い求めた井上勝の活躍が分かる。私鉄の国有化も、公共利益の確保を目指して提案していて、国鉄民営化のときに井上勝の理念が議論になったであろうと想像した。

 中山道か東海道かという議論で、前者の建設費が約1500万円(現在の1125億円)、後者が約1000万円(現在の750億円)とまとめられている。
 現在、新国立競技場にそそぎ込んでいる国費に比べればメリットの非常に分かりやすい投資である。

 闇の側面としては横川から軽井沢間の難工事で500人以上の死者を出したことが紹介されていた。伊藤博文が井上勝に命じた東海道線の突貫工事(第一回帝国議会に全国の代議士が利用できるようにするため)も、無理によって大量の死者を出したはず。
 もちろん戦争でも利用されているし、初期の鉄道は平和的な存在とは言い難い。

関連書評
地形で謎解き!「東海道本線」の秘密 竹内正浩

ビジュアル日本の鉄道の歴史1明治~大正前期編
ビジュアル日本の鉄道の歴史1明治~大正前期編
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