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秦漢帝国へのアプローチ 鶴間和幸 世界史リブレット6

 中国全土を舞台に、90ページで秦漢帝国を語るリブレット。しょうじき散らかった感じがして、自分の中でもうまくまとまらなかった。それだけに注の対象が広範で読み応えがある。
 中国における現地考古学者たちの活躍がどんどん進んでいってくれることを願うばかりだ。

 古代中国の気候が温暖だった説の気温グラフの通りだとすれば、地球温暖化も大したことなさそうに感じられてしまう。とはいえ2度程度の変化だったので、地球温暖化最悪のパターンはやっぱり想像を絶している。
 黄河の流路変遷図も、別の本でもみた記憶があるけれど、興味深い。秦が魏を攻めるのに当たって黄河をわざと決壊させて城壁を崩した件には、上流側が有利なのは長江だけではなかったのだと感じた。

 岡倉天心の「南北合わさってこその中国」観は、当時から逆算的に過去をみているせいで出てくるもので、秦漢時代の人間が言われたら困惑しそうだ。
 南北が融合してこそ豊かになるのは分かるけれども……。

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秦漢帝国へのアプローチ (世界史リブレット)
秦漢帝国へのアプローチ (世界史リブレット)
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