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ハプスブルク帝国 大津留厚 世界史リブレット30

 他民族国家ハプスブルク帝国。神聖ローマ帝国の崩壊後に生まれたオーストリアとハンガリーの同君連合は、多様な民族構成が巻き起こす問題に、どんな手を打ってきたのか。
 民族問題で苦しむ現代においても参考になる知恵を、ハプスブルク帝国は授けてくれるかもしれない。

 最終的には選挙による票割りの問題が大きく取り上げられていて、各民族の割合に応じて「平等に」議席を配分していくことが一つの解決になっていた。ただしウクライナ系とスロヴァキア系は損をさせられている。
 長期的に人口を増加させていくのでなければ、少数派はいつまでも少数派のままで、政策によっては不満が高まっていったのではないかなぁ。そして飛び出す解決方法は「独立」ということになるが、そこへの対応をみせるだけの時間がハプスブルク帝国には残されていなかった。
 ハンガリーの政治体制にはあまり好感がもてなかった。ゲリマンダーが横行していたようで。

 国内問題だけではなく国外問題も複雑な時代で、舵取りをしていた人々はさぞかし苦労したことだろう。その成果が少しでも後世に活用されるといいのだが。

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図説 神聖ローマ帝国 菊池良生
図説ウィーンの歴史 増谷英樹

ハプスブルク帝国 (世界史リブレット)
ハプスブルク帝国 (世界史リブレット)
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