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衛星画像で読み解く 噴火しそうな日本の火山 福田重雄

 気象庁に24時間監視されている活火山とそこまではされていないが活動的な一部の火山のランドサット衛星解析画像を解説付きで載せた本。
 ロシアに実行支配された国後島の爺爺岳がみられるのも、衛星画像であるおかげか。下手に開発するよりも、あのまま残しておきたい気持ちになった。
 ランドサットの撮影対象の関係があって、小笠原諸島の火山は収録できていない点が、すこし残念だった。それでも火山島の写真はそれなりに載っていて――元島の桜島も――ひとつの完結した世界が手に取るように観察できる点は楽しかった。

 基本的に画像はトゥルーカラー1枚とフォールスカラー3枚で同じ領域を紹介している。
 フォールスカラーは植生がわかりやすいバンド234の合成画像と、地熱活動のわかりやすいバンド246の合成画像、そして溶岩のわかりやすいバンド457の合成画像が利用されている。
 最初から最後まで読んでいれば、多少なりとも見方が身についてくる。246の合成画像を駆使すれば天然温泉を探すことも可能(おそらく同じ著者の本で、そういうことが書いてあった)。

 阿蘇山の草千里が上空からはしゃれこうべのように見えてしまって、かなり不気味である。桜島が246画像で真っ赤で、それまで観てきた火山との比較からも危険性が感じられた。伊豆東部の大室山が非常にきれいな円錐形をしていて、熱や植生からも周囲から際だっていることが印象的だった。
 解説から温泉や地熱発電など、火山と人の関わりが分かる情報も得られて、地方のランドマークでもある火山への理解が深まった。

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衛星画像で読み解く 噴火しそうな日本の火山
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カテゴリ:地学 | 19:31 | comments(0) | trackbacks(0)

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