<< 古市古墳群の解明へ〜盾塚・鞍塚・珠金塚古墳 田中晋作 | main | 琵琶湖に眠る縄文文化〜粟津湖底遺跡 瀬口眞司 >>

南相馬に躍動する古代の郡役所〜泉官衙遺跡 藤木海

 遺跡を学ぶシリーズ106
 東北、古代に設置された陸奥国の南部にあった行方郡の役所、泉官衙遺跡の発掘調査結果から、古代のダイナミックな政治がみえてくる。

 遺跡の挟までは馬を使った連絡がメインだったのに、郡に入ってからは河と海を使った交通が盛んに使われ出したらしい。
 水上輸送路の活用は敵対する蝦夷には発達しにくい発想だから、さらに大きな差が開いたのではないか。

 古代の地震災害が遺跡の分布に与えたと想像される変化も、現代の災害とあわせて興味深かった。津波は悲惨だっただろうけど、建物に潰されて死んだ人はあまりいなかったんじゃないかなぁ。
 古代でも地震で瓦が危険だと言われることはあったのか?

 空撮写真に入り込んでいる北の火力発電所がとても目立っている。ただ、目立っているだけではなくて、そこにはかつて製鉄遺跡があり行方郡衙と連動していたとされる。
 対蝦夷政策もあいまって、律令国家からの干渉が比較的大きな地域であったと想像される。一種のモデル都市的な意味合いも込められていたかもしれない。

関連書評
律令国家の対蝦夷政策〜相馬の製鉄遺跡群 飯村均
斉明天皇の石湯行宮か〜久米官衙遺跡群 橋本雄一

新泉社 遺跡を学ぶシリーズ感想記事一覧

南相馬に躍動する古代の郡役所 泉官衙遺跡 (シリーズ「遺跡を学ぶ」106)
南相馬に躍動する古代の郡役所 泉官衙遺跡 (シリーズ「遺跡を学ぶ」106)
カテゴリ:日本史 | 00:03 | comments(0) | trackbacks(0)

スポンサーサイト

カテゴリ:- | 00:03 | - | -
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://sanasen.jugem.jp/trackback/3194
トラックバック