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北近畿の弥生王墓〜大風呂南墳墓 肥後弘幸 遺跡を学ぶ108

 古墳時代突入前の弥生時代。見事なガラス製の腕輪、ガラス釧(くしろ)が北近畿の王墓から発見された。東南アジア製と考えられるガラス釧を持っていた弥生時代、北近畿の王はどんな存在だったのか。
 他の弥生王墓も大量に紹介していく。

 魏志倭人伝に載っている時代を扱っているだけに日本各地の独立勢力を考古学的に分析している部分は興味深かった。
 四国には特色のある弥生文化圏は確認されていないようだ。九州も北九州だけで、南の方への文化圏の広がりは?

 北近畿では「墓壙内破砕土器供献」の儀式が文化圏を確定させるヒントになっている。だんだんと儀礼が手抜きになっていった様子から、その儀式がもつ意味までは継承されなかったのかと想像が膨らんだ。
 一族の墓が集まっているタイプの墓地では、小児の墓が一緒にあることで、寿命についての情報が得られている点もおもしろかった。比較的豊かな人々のデータだから、弥生人の平均はもっと厳しそうだ……。

 墓壙の深さも印象的で説明会で案内人が墓壙の縁に立っている写真には冷や冷やした。身長より深い穴だから落ちたときに打ち所が悪いと……昔掘った人も大変だったに違いない。

新泉社 遺跡を学ぶシリーズ感想記事一覧

北近畿の弥生王墓 大風呂南墳墓 (シリーズ「遺跡を学ぶ」108)
北近畿の弥生王墓 大風呂南墳墓 (シリーズ「遺跡を学ぶ」108)
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