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平城京を飾った瓦〜奈良山瓦窯群 石井清司 遺跡を学ぶ112

 奈良県と京都府の境目、奈良山には瓦を焼いた多数の窯が存在した。
 その研究成果から瓦工人たちの生き生きとした活動がみえてくる。

 上人ヶ平遺跡の工場をだんだんと横に建て増ししていって大きな敷地をもつ工場にしたかもしれない跡をみて、現代の工場と同じに感じた。まぁ、本当の現代に同じ事をやろうとすれば違法建築なんだけど、ちょっと古い工場では観察できる構造である。
 雨水の排水はどうしていたのかな。

 瓦を焼くために考えられた有畦式平窯の構造も興味深かった。
 しかし、イラストだけでは瓦の詰め方が理解しきれない。後から出てきた文章によれば縦に並べて、それを三段にしたようだが……。横に置くより縦に置いた方が強いので、そこは納得できた。
 窯の素材に瓦が盛んに使われている点もおもしろい。間違えて素材ごと出荷することは、まず無かったのだろうな。焼け具合も違うだろうし。

 平城京に使われた瓦は500万枚または600万枚など、数字もたくさんあげて説明してくれているので、その点では具体的なイメージがしやかった。
 比較することで現代の大量生産がものすごいことも感じられるはず。

新泉社 遺跡を学ぶシリーズ感想記事一覧

平城京を飾った瓦 奈良山瓦窯群 (シリーズ「遺跡を学ぶ」112)
平城京を飾った瓦 奈良山瓦窯群 (シリーズ「遺跡を学ぶ」112)
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