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船形埴輪と古代の喪葬〜宝塚一号墳 穂積裕昌

 遺跡を学ぶシリーズの117
 宝塚と言っても兵庫県ではなく、三重県の松阪市にある前方後円墳であり、船形埴輪をふくむ立派な埴輪群が出土したことを特徴とする古墳のお話。
 強い関連を示す出土品から大和政権にとっての東側の出口である伊勢国の立ち位置も見えてくる。二木島祭関船という古代からのつながりが感じられる祭りに使う船が現代に残っていることに驚いた。
 伊勢神宮がある三重県には、古代からの伝統が連綿と残っているのだなぁ。

 船形埴輪は構造から古代の船が検討できる詳細さをもっていて、技術的にも興味深い。三国志で楼船がぼこすか造られていた時代よりは下っているので、限りなく構造船に近い可能性もあるのかもしれない。

 まず埴輪の説明からはじめて、古墳の発掘記録に戻ってくる構成がいつもと違って戸惑ったが、埋葬施設を掘っていない関係もあってのことらしい。
 いつかは発掘調査が行われることを期待する。失われてしまった周辺の古墳は残念だった。
 古墳の盗掘はしないけど、丸ごとの破壊はする土地柄なのだろうか。

新泉社 遺跡を学ぶシリーズ感想記事一覧

船形埴輪と古代の喪葬 宝塚一号墳 (シリーズ「遺跡を学ぶ」117)
船形埴輪と古代の喪葬 宝塚一号墳 (シリーズ「遺跡を学ぶ」117)
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