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永楽帝〜明朝第二の創業者 世界史リブレット人038 荷見守義

 朱元璋の建てた明帝国は二代目から大きくつまずく。皇太子が死去して、まだ若い孫を後継者にしなければならなかったのだ。毛利元就を思わせる状況だが、二代目建文帝の叔父は毛利両川のように甥を支えてくれなかった。
 とういよりも、建文帝の側から徹底的な実力者である叔父の排除に走った。かくして日本で言えばジンシンの乱にも似た構図で、皇帝の座をめぐる内戦が勃発して、叔父側の燕王――永楽帝が勝者となる。
 明の建国に絡む戦いも良く知らなかったが、さらに後継者争いの戦いが起こっていたとは知らず、とても新鮮だった。
 圧倒的な力を持つ建文帝に対して、動かせる人数が800人まで削られてから、ついに決起して厳しい戦いを勝ち抜いた展開が熱い。魏の皇帝がわずかな手勢で司馬氏に挑んだのも、荒唐無稽な笑い話にするべきではないのかも?
 まぁ、本拠地が離れている状況では同じようには語れないかな。

 明帝国の悲惨なイメージはわかることなく、朱元璋は功臣を必ず1万5千人単位で一族もろとも処分するし、永楽帝も血なまぐさい行動を取ってしまっている。
 鄭和の大航海もあって対外的には輝かしい時代なのだが、どうにも美徳に欠ける部分が目に付いた。それでも巨大な中国を支配した皇帝たちの偉大さは否定しがたい。

永楽帝―明朝第二の創業者 (世界史リブレット人)
永楽帝―明朝第二の創業者 (世界史リブレット人)
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