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覇者の戦塵1945〜戦略爆撃阻止 谷甲州

 各務大佐……退場させられたんじゃなかったのか?
 意味不明のしぶとさに戦慄した。若手将校の弱った心につけこむ謎の能力も披露して、ますます怪物じみてきた。上村尽瞑と精神世界で戦ってこいよ。現実に出てきてはいけない。
 残り2巻の貴重な紙面なんだから――あとがきでの宣言にとても寂しくなった。ここに至るまでに27年も掛かっているからしかたないね。挿絵の佐藤道明先生もずっと担当しているのだっけ?
 著者が次なる架空戦記小説の構想をもっている可能性はあるのかなぁ。それよりも新・航空宇宙軍史の続きをお願いしたいが、ともかく著者の健康を祈る。

 タイトルからB-29と国土防空部隊の戦いを想像したのだけど、意外にも主戦場は東にあって、アメリカ空母機動部隊と国土防空部隊の戦いだった。翔竜大量搭載陸奥の出番は先送りにされた。このまま硫黄島での海戦になると、出番なしで終わる可能性さえ?
 ここは原爆搭載B-29を撃墜してほしい……でも、エノラ・ゲイが現れるまで戦いが続いていたら日本は負けているかも?

 講和に関連して中国が日本と戦っていない世界の戦後に関する話題がちょこちょこと出てきたが、核兵器が使われないまま終わることも相当大きな影響を与えそうである。
 まぁ、核実験だけでも威力は伝わるかな。
 秋津大佐と蒋介石の会談も楽しみである。昨日の今日ですごい移動力だ。心身が鋼鉄で出来ていなければ参謀本部の最高実力者はつとまらない。
 独断専行気味ながら日本の代表者とは北満州油田のころから考えれば本当に出世したものだ。
 上海まで飛行機で行くと聞いたときには、いつかの超長距離機に久々の出番を期待したのだが現実は甘くなかった。もしも使うならマルタやヤルタに追いかける時かな。ないないそれはない。

 アメリカ軍が表紙にもなっているブラックウィドゥを投入してきたのに対して、日本軍側も彩雲改を筆頭にいろいろな新世代の機種が投入されて、安定して機能している点もよろこばしかった。
 やっぱり疾風が本土防空の切り札になりそうだ。生産体制がしっかりしたこの世界なら紫電改と違って引っかかる部分のない名機!

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覇者の戦塵1945 - 戦略爆撃阻止 (C★NOVELS)
カテゴリ:架空戦記小説 | 23:55 | comments(0) | trackbacks(0)

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