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国宝土偶「仮面の女神」の復元〜中ッ原遺跡 守矢昌文

 シリーズ「遺跡を学ぶ」120
 茅野市の誇る国宝土偶のひとつ「仮面の女神(もうひとつは縄文のビーナス)」。その発掘経緯と復元、出土した遺跡についての分析が読める。
 取り上げシーンを外部公開したのは地域を盛り上げるためもあるのかもしれないが、ゴッドハンド事件の影響もあって確たる証拠を示したかったんじゃないかと想像してしまった。
 そんなことをしなくても疑いようもなく本物だが。

 仮面土偶が他にもいくつか見つかっていて、「仮面の女神」はその系譜と考えられることが面白かった。
 ほぼ完璧な状態で土偶を埋めてくれた縄文人には感謝せざるをえない。茅野市には他にも土偶があるかもしれないな。それに関しては夢のある地域だ。
 ぜひとも発掘調査が続いてほしい。できれば遺跡を壊さない形で。

 縄文時代後期における遺跡の衰退については、その時代に生きていた人々がいまは衰退の時代だと、どれくらい自覚していたのか疑問に思った。口伝えだけでも前よりも人が減っていると意識できるものか。衰退のペースにもよると思うけれど、目の前の自然災害よりも深刻に考えることができていたのかなぁ。
「仮面の女神」が豊穣を願っていたことはほぼ確実ながら、背景をつきとめるのは難しいと思った。

関連書評
国宝土偶「縄文ビーナス」の誕生〜棚畑遺跡 鵜飼幸雄
ときめく縄文図鑑 譽田亜紀子・新津健 山と渓谷社
はじめての土偶 武藤康弘・響田亜紀子

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国宝土偶「仮面の女神」の復元 中ッ原遺跡 (シリーズ「遺跡を学ぶ」120)
国宝土偶「仮面の女神」の復元 中ッ原遺跡 (シリーズ「遺跡を学ぶ」120)
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